働くドローン、防水ドローンで広がるビジネス
2020年12月10日 17時39分
通販の配達を防水ドローンで行う
通販の配達をドローンで行う。海外や日本国内で、実用化に向けて既に実験、または機体の開発に当たっている業者があります。ドローンを使った宅配便の場合、乗り越えなければならないのは「防水」という壁だけではありませんが、雨天時の配送を考えれば防水は必須でしょう。配達をドローンで行うに当たっては、「飛行空域」「飛行中のトラブル」など、多くの課題があります。また、安全上、ドローンにはカメラが搭載され、飛行の際は映像を記録しますが、どうしても見ず知らずの人が映像に記録されることになります。そのため、プライバシーについて不満の声を上げる人たちもいます。
しかし、高齢者や外出が難しい人々に薬や生活必需品を配達する、といったような使い方にもつながるため、困難を乗り越えて、実用化に前進することが期待されます。
防水ドローンで各種インフラ点検作業
防水ドローンは設備、建物や橋脚など、建造物の点検に威力を発揮します。防水ドローンは、公園の池にある噴水設備を遠隔操作で確認したり、建物の点検では、雨漏り発生時など、雨天時の壁面や屋根の点検をしたりするのに効果を発揮するでしょう。また、川をまたぐ橋の橋脚を点検することもできます。橋脚の点検は、ひじょうに大がかりな作業です。ダムなどの超大型建造物では、実際に人が点検する場合、命がけの作業になりますし、大型の機材を投入して作業することもしばしばです。防水ドローンがあれば、その大きな負担を軽減することが可能です。
防水ドローンで水難救助
防水ドローンが普及してきたことにより、水難救助へのドローンの活用に期待が寄せられています。遭難した人をドローンで探索することもできますし、海上や地上の捜索隊と連携して、遭難者の位置情報や上空からの画像を捜索隊に随時送信することも可能でしょう。また、遭難者を目視できる場合、浮き袋などの救命具を迅速に届けることも可能です。防水ドローンを農業で活用
防水用ドローンが活躍する場所は水際や水上だけではありません。現在、ドローンは農業での利用でも注目されています。「ドローンで肥料をまく」「ドローンで作物の生育状況をチェックする」といった使い方が想定されています。風の影響はどうしても受けますが、防水ドローンであれば、雨程度ならまったく苦にしません。農家の高齢化が社会問題化する中、ドローンにより農業が若者の注目を浴びる、といったいい影響もあるかもしれません。